ホテル演劇「嘘っていうのは嘘」

『TAIYO MAGIC FILM イマーシブシアターってなんですか?』

質問❶
「これは、劇場で観る演劇なんですか?」
回答❶
「いいえ、実際のホテルを貸し切って、ホテル内で観る演劇です」

質問❷
「という事は、ホテルの何処かに客席が並べてあって、その客席で観るんですか?」
回答❷
「いいえ、お客様は、ホテルの2階から9階までの各部屋、廊下、階段、エレベーター等を歩きまわって観る演劇スタイルです。そして、役者も2階から9階までの各部屋、廊下、階段、エレベーターの至るところで芝居をしています」

質問❸
「お客さんは、順番に各部屋を観てまわるという事ですか?
回答❸
「いいえ、お客様は、開演と同時にホテル内を個人個人で自由に歩き回って下さい。どの部屋のどの芝居をどれだけ観ても良いので、与えられた1時間以内を自由に使ってください」

質問❹
「という事は、お客さんは、それぞれ観るモノが違くなってきませんか?」
回答❹
「はい、違くなっていきます。このホテルには50人の役者が登場し、15種類以上の物語が同時に進んでいきます。1時間以内に、何を観るかは自由です。」

質問❺
「だとしたら、すべての芝居を観ることは、1回の観劇では、出来ないんじゃないんですか?
回答❺
「はい、できません。そこがイマーシブシアターの面白い所です。何を目撃するのか?どの役者の目線で物語を追っていくか?何処に移動するのかで、物語の見え方が変わってきます。貴方が見たモノは、真実なのか?それとも騙されているのか?自分から積極的に動いて物語を楽しんで下さい」

質問❻
「ホテルの各部屋で、芝居が行われているのですか?」
回答❻
「いいえ、役者がいない部屋もあります。そして、役者が部屋を移動して別の部屋にいく場合もあり、廊下や階段でも芝居が行われます」

質問❼
「という事は、お客さんと役者の距離がかなり近いですよね?」
回答❼
「はい、とても近いです。お客様が手の届く距離で役者は芝居をしています。普通の演劇では、客席と舞台上は行き来出来ないですが、このイマーシブシアターは、お客様と役者の間に境界線はなく、より臨場感あふれる芝居を体感出来ます。物語を客観的に観るのではなく、物語の中にお客様が入っていくイメージです。」

質問❽
「役者とお客さんに境界線がないと、誰が役者が見分けがつかないんじゃないですか?」

回答❽
「お客様には、受付にてマスクを配布します。お客様はマスクを付けて移動してもらいますので、マスクをつけていない人が役者になります」

質問❾
「役者に話しかけたりしても良いのですか?」
回答❾
「お客様からは役者の姿や声が聞こえるのですが、役者からはお客様の姿は見えなく声も聞こえません。ですので、声をかけても反応しませんし、触れる事はできません。」

質問
「という事は、ホテルにあるモノなどにも触れてはいけないんですか?」
回答
「それは、出来ます。色々触ってみて下さい。そこに、事件のヒントが隠されているかもしれません」

質問☆
「お話は、どんな内容なんですか?」
回答☆
「今から2週間前。1棟のホテルで、同時刻に3人が殺されました。それも別々の部屋で。後の捜査で3人は、何の関係性もなかった事がわかりました。しかも犯人の手がかりは未だ見つかっていません。
お客様は、2週間前のその時間にタイムスリップして、事件の真相を探り出し犯人を見つけ出してほしいのです。制限時間は1時間」